小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

生ける屍の死  山口雅也 著

あらすじ

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った!この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか?自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるのか?著者会心の長編第一作、全面改稿による待望の文庫化。”

 

The First Line

”「あなたが犯人ですね、アンヘラさん」ネヴィル警部は、いたるところに血が飛び散った部屋の中を見渡しながら、いかにも気がなさそうに言った。”

 

 山口雅也著『生ける屍の死』を読みました。

 

 

めっちゃ長かった。ずっと読んでみたいと思っていた小説ついに読破。

この小説では、死者が甦るというミステリにおける禁じ手が使われていて、まず間違いなくこんな設定の小説は初めて読むし、今後出会うこともないと思う。

舞台はアメリカの田舎町で、題名から一見お堅い雰囲気かなとおもったけれど、海外独特のユーモアとコミカルなやりとりが満載やった。正直、どんなテンションで読めばいいか最後までわからなかった。

探偵役に似合わないパンク少年。おなじみのポンコツな推理をする警部。海外のミステリ読んでる感じしかしない。

この小説を読むと、死について考えざるを得なくなる。最初の100ページ、ほぼ死に関する教科書化としてる、

なんか、ようわからんかった。

 

 

好み: ★★☆☆☆☆

 

生ける屍の死 (創元推理文庫)

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