小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黄昏の百合の骨  恩田陸 著

あらすじ ”強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不…

プリズム  百田尚樹 著

あらすじ ”ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の…

御手洗潔の挨拶  島田荘司 著

あらすじ ”嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか?奇想天外とみえるトリックを秘めた四つ…

そのときは彼によろしく  市川拓司 著

あらすじ ”小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして――。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこ…

失はれる物語  乙一 著

あらすじ ”目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人と…

ツナグ  辻村深月 著

あらすじ ”一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと…

硝子のハンマー  貴志祐介 著

あらすじ ”日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス。オフィスには厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、…

レインツリーの国  有川浩 著

あらすじ きっかけは1冊の本。かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した信行は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。管理人は「ひとみ」。思わず送ったメールに返事があり、ふたりの交流が始まった。心の通ったやりとりを重ねるうち、信…

螺旋館の殺人  折原一 著

あらすじ ”世間をアッといわせる新作を久しぶりに発表すべく、山荘にこもって執筆を開始した老作家のもとに、作家志望の美貌の女性が、書き上げたばかりの自らの原稿を持って訪れる。すべての謎は、ここから始まった!奇妙極まる倒錯事件、そして殺人。精緻…

いつまでも記憶に残るおすすめ小説16選 in 2016

はじめまして。読書が好きな大学生です。大学生という膨大な時間の中、日々小説の世界に飛び込んでいます。 昨年は100冊以上の小説と出会い、今までで一番多くの物語に触れることができた年となりました。 そんな僕が今回、昨年読んだ100冊以上の小説の中か…

終末のフール  伊坂幸太郎 著

終末のフール (集英社文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/06/26 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 75回 この商品を含むブログ (343件) を見る あらすじ ”八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過…