小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 真梨幸子 著

あらすじ

“一本の電話に月刊グローブ編集部は騒然となった。男女数名を凄絶なリンチの末に殺した罪で起訴されるも無罪判決を勝ち取った下田健太。その母・茂子が独占取材を応じるという。茂子は稀代の殺人鬼として死刑となったフジコの育ての親でもあった。茂子のもとに向かう取材者たちを待ち受けていたものとは。50万部突破のベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』を超える衝撃と戦慄のラストシーン!”

 

The First Line

“二〇一〇(平成二十二)年一月。藤原留美子は、夜逃げ同然で姿を消した。”

 

真梨幸子著『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』を読みました。

 

 

あの衝撃的な小説の、もう一つの物語。殺人鬼フジコの話は、正直あらゆる小説の中でも特に印象的で、読んだ当時は一瞬で読破した。それほどのめり込んだ。

この小説は、あれほどの衝撃さはさすがになくて、すでに起こった事件を追うというスタイル。しかし、、、

北九州市で実際にあった事件のことをちょうど知った矢先に偶然この小説と出会って、どこか必然性を感じた。これに似たことが現実にあったとは到底思えない。けど、実際にあったこと。

人間って、こわい。そのこわい部分は、みんなにあるもの。だから、こわい。

 

 

好み: ★★★☆☆☆

 

インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)