小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

植物図鑑 有川浩 著

あらすじ

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできたよい子ですーー。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所て「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)”道草”恋愛小説。

 

The First Line

上司のお供で外回りだったその日は、アスファルトに濃い影の落ちる真夏日だった。

 

有川浩著『植物図鑑』を読みました。

 

 

少し前に映画化されたかで注目されていて、でもその時はミーハーになるからと今ごろ読む。

いかにも高校生が食いつきそうな、ほろ苦くも幸せな気分になれるちょっぴり大人な恋愛小説。だからか、少し物足りなさも。

道端に生えている雑草が季節と思い出を呼び込む、そんな視点あれば日々の風景がますます幸せになれそう。明日から、歩いてると少しは雑草に目を向けられるかな。

家の前で行き倒れてる人いて、助けるなんてそんな展開はまぁフィクションやからいいとして、樹みたいな好青年はなかなかおらん。だからこそ理想化してみんなに読まれたんかな。

野菜嫌いやからレシピの料理作る気はせんけど、料理そのものの意欲は少し高まった。料理男子、あり。

 

 

好み: ★★☆☆☆☆

 

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)