小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

仮面病棟 知念実希人 著

あらすじ

療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知るーー。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。そして迎える衝撃の結末とは。現役医師が描く、一気読み必至の〈本格ミステリー×医療サスペンス〉。著者初の文庫書き下ろし!

 

The First Line

秒針が時を刻む音が、六畳ほどの空間にやけに大きく響く。

 

知念実希人著『仮面病棟』を読みました。

 

 

『屋上のテロリスト』で知念さんの小説に興味を持って、本屋の店頭に並んでるのを前々から気になってたこともあり手に取ってみた。

一言で言えば、既視感。この小説、前も読んだことあったっけと思うほどけっこうありきたりな内容で、期待は上回らなかった。

籠城と化した病院の秘密が徐々に暴かれ、ピエロの意図も見えてきて、そしてクライマックス。なんとなく、結末は見えてた。小説読み過ぎの弊害かな。確かに緊迫感あってページ繰るペースは遅くなかったけれど、一方で拭いきれない既視感。まぁ、面白くないことはない。この類の内容で大きくはずれることはない。

心理戦を期待というか、秘密は何かと追う方に注目すればいいかなと。

 

 

好み: ★★☆☆☆☆

 

 

仮面病棟 (実業之日本社文庫)