小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

黄金色の祈り 西澤保彦 著

あらすじ

他人の目を気にし、人をうらやみ、成功することばかり考えている「僕」は、高校卒業後、アメリカの大学に留学するが、いつしか社会から脱落していく。しかし、人生における一発逆転を狙って、ついに小説家デビュー。かつての級友の死を題材に小説を発表するが…作家の実人生を思わせる、青春ミステリ小説。

 

The First Line

最初は、単なる代役だった。

 

西澤保彦著『黄金色の祈り』を読みました。

 

 

中学からの人生を追った、ドキュメントみたいな物語。

自分はできる人間だと思い込んで、何かあったら周りのせいにして自分を守って、ときに優越感に浸って、ときに勝手に解釈して、そんな人生身に覚えがないと言ったら嘘になる。たぶん、読者みんなにも少なからず共感してしまった部分あると思う。だって、人間だもの。

結局結末少しごちゃごちゃしててよくわからなかったけれど、まぁそこまでの過程を切り取っても村上春樹風で楽しめる。

人生なるようになる。そして、何が起こるかわからない。

 

 

好み: ★★★☆☆☆

 

黄金色の祈り 文春文庫

黄金色の祈り 文春文庫