小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

銀翼のイカロス  池井戸潤 著

 

銀翼のイカロス

銀翼のイカロス

 

 

あらすじ

半沢直樹シリーズ第4弾、今度の相手は巨大権力!新たな的にも倍返し!!頭取命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢は、500億円もの債権放棄を求める再生タスクフォースと激突する。政治家との対立、立ちはだかる宿敵、行内の派閥争い――プライドを賭け戦う半沢に勝ち目はあるのか?”

 

The First Line

半沢直樹が、営業第二部長の内藤寛に呼び出されたのは、十月の午後五時前のことだった。”

 

池井戸潤著、『銀翼のイカロス』を読みました。

 

 

半沢シリーズ第4弾ようやく読んだ。文句なしの大満足。

今回も半沢節は大いに炸裂していて、読んでて思わずにやけてしまうほど。悪者を成敗する正義、という典型的な型の現代社会版として受け入れられるのも当然。今回の敵は今まで以上に巨大な「政治とカネ」。そんな強敵にもまったくひるまない姿は見ていて清々しい。

小説内における設定がどれをとっても絶妙で、悪者も絶妙に権力もって悪いつつも小者を隠す喧嘩弱い感じがたまらない。その対極に存在する切れ者の半沢直樹がまぁ魅せている。

4月から社会人となる身やけれど、半沢直樹のような自分の流儀や正義感を揺るがない、立派な社会人になりたいなと改めて決心する。こんな上司がいたらいいな。間違っても出世とカネしか見れない人になりたくないし、近づけたくないな。

半沢直樹シリーズ続編を期待しています。ドラマも、またやらんかな。

社会人としてのバイブルにします。

 

 

好み: ★★★★★★