太陽の塔 森見登美彦 著
あらすじ
”私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。”
The First Line
”何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。”
森見節炸裂。ただ、今回は笑いの中にも切なさが含まれていて、どこかいつもとは違うドラマチックな雰囲気もあった。
今回の主人公は歴代ナンバー1のモテ男やと思う。これでも一応。今までよりは女性と接点あったよ、なんせ一度付き合ってたんやし。でも、あのクリスマスに対する恐れというかやるせない気持ち、なんかわかるな。
自己肯定感がすさまじくて、そこがいとおしい。ストーカー行為を研究と解釈して肯定するんはもうあっぱれです。
読了したから、体臭が人一倍濃くなってしもたかな。
好み: ★★★★☆☆