インストール 綿矢りさ 著
あらすじ
”学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。ゴミ捨て場で出会った小学生、かずよしに誘われておんぼろコンピューターでぼろもうけを企てるが!?押入れの秘密のコンピューター部屋から覗いた大人の世界を通して、二人の成長を描く第三八回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。”
The First Line
”自称変わり者の寝言。”
”「あいつ、やたらくれるな」”
綿矢りさ著、「インストール」を読みました。
前半ものすごくきれいやったのに、いきなり大人の世界へ。対照的で、それがいい感じに朝子の前向きさを出している。かずよしめっちゃませとる。
引き込まれる文章。内側に向けられてる心情が等身大。自分自身ともどこかリンクする部分が。自分を異端として、レールを踏み外したい感じすごく共感できる。学生に読んでもらいたい物語。
"You can keep it." 嘘をついてでも振り向かせたいって純粋な心やと思う。
好み :★★★★☆☆