小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

国道沿いのファミレス 畑野智美 著

あらすじ

佐藤善幸、外食チェーンの正社員。身に覚えのない女性問題が原因で左遷された先は、6年半一度も帰っていなかった故郷の町にある店舗だった。淡々と過ごそうとする善幸だが、癖のある同僚たち、女にだらしない父親、恋人の過去、親友の結婚問題など、面倒な人間関係とトラブルが次々に降りかかり……。ちょっとひねくれた25歳男子の日常と人生を書いた、第23回小説すばる新人賞受賞作。

 

The First Line

駅の改札が自動改札になっていた。

 

畑野智美著『国道沿いのファミレス』を読みました。

 

 

少し複雑な人間たちの、少し絡まった関係が織りなす物語。

ここまで性表現を直接的に書かれると、もはや潔い。でも、それが主人公の性格に合ってるからいやらしさを感じない。でも、いろんな愛の形がどれも安っぽく感じてしまった。そして、もっと暗くて率直でもよかった。

小さな田舎町でさえ、こんな人間関係が出来得るなら、都会なんてどうなるんやろ。だから、カオスなんかな。

ファミレスって、確かに小さい頃は特別な場所やって、家族でファミレス行くときはめっちゃワクワクしてた。その頃の感情を少し思い出せた。

 

 

好み: ★★☆☆☆☆

 

国道沿いのファミレス (集英社文庫)

国道沿いのファミレス (集英社文庫)