銀行仕置人 池井戸潤 著
あらすじ
通称"座敷牢"。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。五百億円もの巨額融資が焦げ付き、黒部はその責任を一身に負わされた格好で、エリートコースから外された。やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、その陰謀に気付く。嘆いていても始まらない。身内の不正を暴くことーーそれしか復権への道はない。メガバンクの巨悪にひとり立ち向かう、孤独な復讐劇が始まった!
The First Line
「五百億円、融資していだだきたい」
池井戸潤著『銀行仕置人』を読みました。
現代版時代劇と勝手に思っている池井戸潤さんの物語。今回も悪者が成敗されてスカッとした。
今回の舞台もメガバンクで、主人公の黒部が半沢直樹と重なった。でも、半沢直樹ほどのキレものではなくて、どちらかというと泥臭い現実的なタイプ。
一章につき一つづつ成敗されていくから、連作のつもりでも読めるから読みやすい。でも、それらが最後の結末にしっかりと結びつく。
最後の倍返しは今回もあるけれど、正直少し淡白で物足りなかった。もっとがっつりコテンパンにして欲しかった。なんか、外部の力ありみたいで少し残念。
池井戸潤さんの物語は、結末がわかっててもスカッとできるから楽しめる。けっこうネタバレ的なこと書いてるかもやけど、まぁ大丈夫かな。
池井戸潤さんの物語は日常のモチベーションになる。かっこいいサラリーマンになる。
好み: ★★★★☆☆