小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

屋上のテロリスト 知念実希人 著

あらすじ

一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。そして七十数年後の今。「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく!世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!

 

The First Line 

列島が静止した。

 

 

知念さんの小説前から気になってて今回読んでみたけれど、ページ繰る手が止まらなかった。旅行中の飛行機の中でほとんど読み終えてた。

日本が分裂する物語といったら、個人的に好きな、山田悠介著『ニホンブンレツ』が思い浮かぶけれど、この本もそれに劣らない内容。高校生が主人公やけれど決して青春とか恋愛とかがテーマではなくて、ほんまにエンターテインメント。ストーリーを楽しんでほしい。

テロの計画がとても緻密で、どんどん騙されていく。正直、途中からなんとなく結末を読めてきてたことは隠さないが、それでも楽しめた。

こういう、「もし日本が、、、」っていう設定好きなんかも。僕やったら、「西」に居たいな。

 

 

好み:★★★★★☆

 

屋上のテロリスト (光文社文庫)

屋上のテロリスト (光文社文庫)