小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

星降り山荘の殺人  倉知淳 著

あらすじ

”雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件……。果たして犯人は誰なのか⁉あくまでフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編小説。”

 

The First Line

”「でも、そんなこと云ったって仕方ないじゃないか、気が付いた時には手が出てたんだから」”

 

倉知淳著『星降り山荘の殺人』を読みました。

 

 

叙述トリックでおすすめということで気になっていた小説をようやく読むことができた。推理小説でおなじみ設定である雪に閉ざされた山荘。今まで読んできた小説が頭にちらつきながらも読み進めた。

今回の事件の内容とトリックは正直とてもシンプルで、筆者からのメッセージも書かれているので話を進めやすくまた推理しやすい。こんなにも丁寧な推理小説はなかなかないかな。でも、あくまで本格派。

事件だけを追っていると正直物足りないかな。あと、今までに推理小説叙述トリックにたくさん触れてきた人にとっては少し拍子抜けも感じるかも。この小説は早い時期に読むことがおすすめ。慣れってこわい。

あまり書くとネタバレになりそうなので感想はこのぐらいにしておきます。

 

 

好み: ★★★☆☆☆

 

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)