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小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

キップをなくして  池澤夏樹 著

あらすじ

”改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!「キップをなくしたら駅から出られないんだよ」。どうしよう、もう帰れないのかな。キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。ミンちゃんは言った。「私、死んでるの」。死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは――。少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説!”

 

The First Line

”ある初夏の朝、一人の少年が恵比寿駅から電車に乗った。”

 

池澤夏樹著『キップをなくして』を読みました。

 

 

今までに読んだことのないような新鮮さを感じた小説。

子どものひと夏が設定の小説は今までにもいくつか読んだけれど、この物語は淡い小説というよりかは絵本に近い感じかな。とてもライトやけれどどこか考えさせられる、子どもらしいお茶目さがありつつも違う環境で成長する姿だったり。

改めてあらすじ見ると、けっこう物語の確信言ってもうてるな。もう少し隠した方が…。何も知らないで読んだから、最初この小説がファンタジーなのかホラーなのか青春なのかわからなくて、でもその不思議なスタンスで読んだから余計にこの小説の世界を味わえた気がする。

僕も今までに「駅の子」に助けてもらってたのかな。さすがに今はもう助けられることもないし、もしかしたら見えさえもしないかもしれないけれど、こんな子たちがいると思って駅に行ってみたらまた面白そう。物語は至る所にある。

 

 

好み: ★★★☆☆☆

 

キップをなくして (角川文庫)