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小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

硝子のハンマー  貴志祐介 著

 あらすじ

”日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス。オフィスには厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。”

 

The First Line

”地下鉄の階段を上がると、眩しい朝の光に包まれた。”

 

貴志祐介著、『硝子のハンマー』を読みました。

 

 

小説2冊分に相当する内容の厚さ。でも、全くもって無駄なところがなくて面白かった。前半は密室の謎に挑む面白さ、後半はこの犯行に及ぶまでの経緯をたどる面白さがあった。

ここまで緻密でまた斬新な密室トリックは今まで出会ったことがなかった。王道ミステリの昔ながらな味とは違って、これは知識と現代の力がないとできない。犯人も…。しっかりと筋が通っていて、密室ものの小説を読むときにいつも感じる疎外感は今回は感じなかった。あの、密室の謎に途中からついていけなくなるあるあるは僕だけなんやろか。

人間の運命と欲を恨まざるを得ない内容。こんな運命に立たされたら自分やったらとても前に進もうとは思えん。それでも前に進むことは立派やけれど、一度欲にはまると抜け出すことは困難。人生大変ですね。

以前ドラマ化もされていたみたいで。なかなかに面白い内容やったから、今度は映像でも観てみよかな。

 

 

好み: ★★★☆☆☆

 

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)