夜市 恒川光太郎 著
あらすじ
”妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。”
The First Line
『夜市』”今宵は夜市が開かれる。”
『風の古道』”私が最初にあの古道に足を踏み入れたのは七歳の春だった。”
恒川光太郎著、『夜市』を読みました。
ホラーみたいな暗くて不気味な雰囲気よりは、美しい雰囲気と言う方が当てはまる。
特に山場もなく平坦に物語が進められていて、正直物足りなかった。美しき中にもグロさは欲しかった。読みやすいねんけれども。
身内の死が全体的なテーマかな。それが友情なり愛情なり。忘れ去られるのはつらいこと。
小説を読んでいて度々思うけれど、自分の知らない裏の世界って存在していてほしいし、いずれいってみたいな。そんなこと思えるだけでも日々が少し楽しくなる。これが小説の良い所。
好み: ★★☆☆☆☆