エンド・ゲーム 恩田陸 著
あらすじ
”『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾!”
The First Line
”夜のバスは空いていた。”
恩田陸著、「エンド・ゲーム」を読みました。
正直な感想、よくわからなかった。常野シリーズ読んできたけれど、これはけっこう難しい。蒲公英草紙は面白かったけれども。
難解でよくわからないながらも、読んでしまう魅かれる雰囲気は、さすが恩田陸さんと思う。この物語は、映像向きやと感じた。実際映像で観たい箇所が少なからずあった。
表も裏も一緒という考え方、深い。表裏一体とは少し違ったニュアンスで、溶け込むような考え方。
現実の世界でも、常野一族のような特殊な人間っているんかな。いてほしい。少年的願望。
母と娘が同時期に結婚するって、どんな心情なるんやろ。あり得ることやけれど、すごいことやな。身の回りには合ってほしくない。
好み: ★★☆☆☆☆