小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

斜め屋敷の犯罪  島田荘司 著

 

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

 

 

あらすじ

”日本の最北端、北海道宗谷岬オホーツク海を見下ろす高台の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。この「流氷館」の主・浜本幸三郎は、クリスマスの夜、客を招待してパーティを開く。が、その聖夜に密室殺人が…。さらに血も凍るような第二の殺人が!奇怪な連続密室殺人に挑む名探偵・御手洗潔の活躍を描く長編本格推理の傑作。”

 

The First Line

”「我は雨国の王者と似たり。富みたれど不能なり、若くして老衰者なり。狩の獲物も、愛鷹も、おばしまの下に来て、飢えて死ぬ民草も、何ものも、この王を慰めず」(ボードレール「幽鬱」)”

 

島田荘司著、「斜め屋敷の犯罪」を読みました。

 

 

前作の衝撃により、それほど空くことなく2作目を読んでみた。僕は断然前作の方が好き。いろんな意味で裏切ってきた。

第一幕でのミステリ定番の不気味さ、第二幕での人間模様、第三幕にしてようやくホームズ役登場。そして終幕。読者の中で、このトリック解ける人なんているんやろか、それほどの衝撃。僕はある意味びっくりした。トリックは当然わからんけれど、犯人は何となくわかった。てか、行動に違和感しかなかった。

斜めの屋敷。綾辻行人さんの館シリーズととても似ている。

まぁ言うなれば、前作ほどの期待は禁物かな。

 

 

好み: ★★☆☆☆☆