小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

Xの悲劇  エラリー・クイーン 著

 

Xの悲劇 (創元推理文庫)

Xの悲劇 (創元推理文庫)

 

 

あらすじ

”満員電車の中で、渡し舟の中で、汽車の中で、次々に起る殺人事件。いずれも群衆の中での事件でありながら目撃者はなかった。ニューヨーク400万市民の中へ紛れこんだ犯人は果たして何者か?かつてシェイクスピア劇の名優と謳われながら、今は耳が聞こえなくなって舞台を退いたドルリー・レーンが、サム警部を助けて初の名探偵ぶりを発揮する――純粋な謎解きの論理に息もつかせぬ傑作。”

 

The First Line

”下のほうに、朝靄の中にハドソン河が光っていた。”

 

エラリー・クイーン著、「Xの悲劇」を読みました。

 

 

久々の海外小説、そしてずっと読んでみたかった小説。

見事にやられた。自分なりに推理したけど、犯人知ったときは思わず声出して嘆いた。ただ、ドルリー・レーンの解説読むとすごく基本的なトリックやと気づく。古典小説に触れたなって実感した。

ドルリー・レーンは、変装に特化、そしてシェイクスピアのマニア。古典探偵の中ではシャーロックホームズがお気に入りやけど、それぞれのキャラクターが違った個性持っていて、それぞれの展開の仕方が面白い。

アメリカの警察は少し荒いね。探偵を引き立たす役の警察、サム警部は適役です。第二幕第十四景の刑事裁判所での場面、僕のお気に入り。

 

 

好み :★★★★★☆