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小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

すいかの匂い  江國香織 著

 

すいかの匂い (新潮文庫)

すいかの匂い (新潮文庫)

 

 

あらすじ

”あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい今しがたのことみたいに――バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。無防備に出遭ってしまい、心に織りこまれてしまった事ども。おかげで困惑と痛みと自分の邪気を知り、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた。11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。”

 

The First Line

”すいかを食べると思い出すことがある。”
”蕗子さんからきいた話のなかで、いちばん印象に残っているのはカメの話だ。”
”せみの声をきくと目眩がするので、夏はあまり外にでない。”
”ビー玉よりおはじきの方が好きだった。”
”お葬式というのは、どうして夏ばかりなんだろう。”
”私は新幹線が嫌いだ。”
”線路ぞいの耳鼻咽喉科のわきにおしろい花のしげみがあって、私はそこを通るたびに、花を一つとることにしていた。”
”母は、あんぱにゃクリームパンにくらべてジャムパンを格下のように考えていて、軽蔑をこめてジャミパンと呼んだ。”
”海水浴は健康のためだった。”
”小学校二年生の夏休みに親しくなって、その年の秋には引越してしまった友達がいる。”
”離婚することになったとき、Mだけが驚かなかった。”

 

 

江國香織著、「すいかの匂い」を読みました。

 

 

小説らしい物語。映像で表すには難しい、頭の片隅にあるような薄れた記憶のような感じ。

少女たちの思い出は、決して明るいものではなかったかな。夏やのに、どこか常に暗い雰囲気が。

季節ごとに思い出はあるけど、夏は特に記憶を呼び起こすものが多いと思う。僕の場合、蝉の声と緑の香りとアスファルトの焼けるにおいかな。その他諸々もあるけど。

 

 

好み :★★☆☆☆☆