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小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

夏と花火と私の死体  乙一 著

 

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

 

 

あらすじ

”九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく――。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々と訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作。”

 

The First Line

”九歳で、夏だった。”
”その日、家の門に辿り着いた政義の見たものは優子の炎に包まれた姿でした。”

 

 

 

乙一著、「夏と花火と私の死体」を読みました。

 

 

普段はあまり読まないホラージャンル。ホラーは映像で見た方がいいと思ってたけど、この物語に関しては読んでよかったと心から思う。

斬新な視点で描かれていて、面白かった。子供たちの緊迫した、そしてたまに弛緩される心情がリアルに伝わってきた。夏の明るい情景に潜む彼らの暗くて迷走する姿が、またいいコントラスト。大人と幼い兄妹とのやりとりに、思わずこちらもはらはらした。

しっかりとしたオチ。見事につかまれた。思わず一気に読んでしまった。「優子」に関してもすっかり騙された。清音からの視点をうまいこと利用してた。

夏ってやっぱりいいな。村の小さなやしろ、花火大会、ラジオ体操、居間のアイスクリーム、すべてが絵になる。

 

 

好み :★★★★★★