小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

きみはポラリス  三浦をしん 著

 

きみはポラリス (新潮文庫)

きみはポラリス (新潮文庫)

 

 

あらすじ

”どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だとわかるのだろう。三角関係、同性愛、片思い、禁断の恋……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている――。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。”

 

The First Line

”アパートのドアが乱暴に叩かれたのは、すべてがつるりと滅菌されそうなほど、寒さの厳しいある昼下がりのことだった。”
”急いで帰らないと、勇人を風呂に入れるという楽しみを逃すことになる。”
”ランチタイムが終わると、厨房は暇になる。”
”真理子がおかしいのは昔からだ。”
”実際のところ、私はすでにこれを持てあましている。”
熊谷勇二とは、品川で会ったのが最初だ。”
”「うはね、まだ怒ってるのか」”
”最近はやりの「自分にとっても地球にとっても快適な暮らしかた」が、まさかここまで浸透しているとは思わなかった。”
”「パイプカットでもしたほうがいいかもね」と麻子は言ったので、「いやだ」と俺は答えた。”
”たまに、車の後部座席で眠る。”
”さて困ったことになったのは、岡田勘太郎と寺島良介の両人だ。”

 

 

 

三浦をしん著、きみはポラリス」を読みました。

 

 

恋愛の在り方を考えさせられるラインナップ。恋愛って千差万別で、どれもが正しいのかなって感じた。恋愛のゴール=成就とは限らんし、どんな人でも対象になりうるし、どんな結末だろうと恋愛しているときに幸せに思えればいいのかなと。

物語って、視点を変えるだけで全く違うジャンルになる。恋愛ものにもなるし、サスペンスものにもなりうる。深いですね。

僕の恋はどんな物語になりうるでしょうか。

 

 

好み :★★★★☆☆