小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

君がいるときはいつも雨  山田悠介 著

 

 

あらすじ

”孝広は幼いころに事故で両親を亡くし、叔父夫婦のもとに身を寄せている。夏休みが始まり、寂しさを紛らわせようと大好きな野球に打ち込むのだが、そこへ謎の男の子が現れた。必ず雨とともに姿を見せる彼はいったい何者なのか?そしてやってきた本当の目的とは?やんちゃな性格に振り回されながらも、孝広は少しずつ変わってゆくのだが…。出会うはずのなかった2人の切ない夏休みが始まる。”

 

The First Line

”使い古したキャッチャーミットを弱々しくパシパシと叩きながら隣を歩く橋本陽介が死にそうな声で言った。”

 

山田悠介著、「君がいるときはいつも雨」を読みました。

 

 

1日で2冊も読破するとは。まぁいいや。

少年たちの初々しく純粋な心情がどこか懐かしさを呼び起こす。夏休みも関係してるかも。

雨とともに現れる少年と孝広との、照れながらも寄り添っていく感じが、かわいらしいし、またラストの切なさを際立たせてる。いつしか雨を待つようになる孝広。そして叔父夫婦と距離を縮めようとする孝広。こんな経験って、形は違えど僕にも一度はあったことかも。

雨は雨で物語があるから、僕は雨が嫌いやないな。予定ある日に雨やと少しイラってするけど。

 

 

好み :★★★★★☆