小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

往復書簡  湊かなえ 著

 

往復書簡 (幻冬舎文庫)

往復書簡 (幻冬舎文庫)

 

 

あらすじ

”高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会うことができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。”

 

The First Line

”前略 谷口あずみ様 鬱陶しい雨の日の毎日ですが、いかがお過ごしですか?”
”大場くんへ 先日はきれいなお花をありがとう。”
”純一さまへ 書き出しはこれでいいのかな?”
”正晴へ 元気ですか?”

 

 

 

湊かなえ著、「往復書簡」を読みました。

 

 

やり取りの中で徐々に明らかにされていく真実。ただ、その真実にはいろんな思いが含まれている。なんか、ほっとした。書簡だからこそ、ここまで繊細な心情が表わされているんやろな。

結婚式で10年ぶりの再会。先生としての最良な選択とは。彼氏の15年にわたるやさしさ。巻き爪、、、?

メールやSNSが主流の世の中やけど、だからこそ書簡の良さが改めてわかる。紙でのやり取り、始めよかな。

 

 

好み :★★★★★☆