小説の浮かぶ空

日々読んでいく小説の感想を自由気ままに綴っていきます。

フライ、ダディ、フライ  金城一紀 著

 

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

 

 

あらすじ

”鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは――。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは――ザ・ゾンビーズの面々だった!脆くも崩れてしまった世界ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる!”

 

The First Line

”私は四七歳のサラリーマンだ。”

 

金城一紀著の「フライ、ダディ、フライ」を読みました。

 

 

前作でファンになったゾンビシリーズ。今回はザ・ゾンビーズが主人公ではなかった分少し物足りないところもあったけど、それでもバカさは健在。山下くんがいい味出しとる。

非日常やけど、思い出として頭の中に残っている日常の景色を呼び起こしてくれるような描写。

47歳も、高校生も紙一重ですね。それぞれに物語があるし、どれも輝いている。

プールで疲れ切った後の睡眠に久々に出会いたいな。

 

 

好み: ★★★★☆☆